注文住宅をお考えの方へ

後悔しない家づくりを、
クランチブログ

続:『ローコスト住宅』って本当に安いの?

続:『ローコスト住宅』って本当に安いの?

こんにちは、クラミル代表の朝倉です。前回投稿の記事、『ローコスト住宅って本当に安いの?』の続編です。

住宅を購入する際に住宅ローンのシミュレーションを何回も行いますよね。当然家庭によって収入が違うので一般的なことしか言えませんが、無理なく支払う場合のことや、負荷をかけた場合など、私の場合も土地+建物の購入だったので、真剣に何回もローンシミュレーションを行いました。

良い土地、良い建物って考えたら、いくらお金があっても足りません。ある程度の線引き・妥協は必要になります。家づくりにおいてその妥協点はどの辺なのか、どこまでなのか判断が難しいです。

そんなことを考えていると、やはりコスト面で魅力的なのが「ローコスト住宅」です。特に建売住宅なんかは「よくそんな価格で建てられるなぁ」と、感心やら懐疑的やらいろいろ考えさせられます。

そこで、今回は、価格の安い「ローコスト住宅」と省エネで耐震性なども高い高性能な建物「省エネ高規格住宅」という2つの代表的な住宅を「コスト面のみで比較」します。面白い結果となりましたので、ぜひ最後までお付き合いください。

 2つの住宅『くらべてみました』 

左がローコスト住宅、右が省エネ高規格住宅です。価格、仕様、補助金の有無、金利などなど多面的に比較します。まずは建物価格の差が800万円。その内容は断熱性能に加え、太陽光・蓄電池システムの差や、耐震性の違いです。

800万円の差は大きいですね。気が早い方はここで答えを出してしまうところですが、まだまだです。検証を続けてみましょう。

耐震性を除いて全く違うのが省エネ性能です。ローコスト住宅は最近の標準と言っても良い、ZEH(ゼッチ)基準を満たしていませんが、省エネ高規格住宅は、「断熱等級6」が取れています。

ちなみに断熱等級6だと首都圏などの平野部の地域であれば、真冬の時期において非暖房の部屋でも室温は13℃を下回らないと言われているくらい高い断熱性能を備えています。

その結果、ローコスト住宅は省エネ補助金が0に対して、省エネ高規格住宅は、国の省エネ補助金である『GX志向型住宅』の規格に該当するので補助金額160万円をゲットできます。

そうしたことで、800万円の差が640万円に縮小されます。しかも市銀行ローンにおいても省エネ性能を有するということで、金利優遇0.2%もあり1%→0.8%へと減少も大きなポイントです。

当然光熱費も太陽光発電と蓄電池も備えていることから、ローコスト住宅の光熱費がが月々25,000円なのに対して、省エネ高規格住宅は売電買取の価格も考慮して月々10,000円という光熱費の削減となっています。

結果35年の住宅ローン+光熱費を合わせた支払いは、ローコスト住宅が月々95,571円に対して、省エネ高規格住宅は月々95,741円という、ほぼ同額の結果となりました。これはすごいですね。

ここで重要なのが、建物の価格差だけを見て判断してはいけないということです。住宅ローンの支払いと日々かかる光熱費も含めた総支払い額での比較をしないといけませんね。

結果:安さが売りの『ローコスト住宅』は安くなかった。

金額の比較については、建物+光熱費コストは同額という結果になりました。しかし、快適性はどうでしょうか。建物の性能として、快適性抜きには語れませんよね。

当然省エネ高規格住宅は断熱等級6を取得しているので快適です。この差は大きいですよ。体に優しい住宅ということです。

また、これまでの比較は住宅を建ててから35年間でしたが、ローンを返済し終えた後のことを考えたら、どうでしょう。そうです。両者の光熱費の差が実は月々15,000円もあるんですよね。

これが大きいんですね。1年間で180,000円、5年で900,000円、10年で1,800,000円もの差が生じます。これも大きいです。

というわけで、如何でしたでしょうか、今回の「ローコスト住宅」VS「省エネ高規格住宅」の内容。私はいつもこう語っています。「見積りだけで判断してはダメ」、補助金、金利、光熱費、メンテナンスという周辺まで含めた比較が必要だと。

賢いみなさんは、決して早合点せずにしっかりと比較検討いたしましょう。面倒ですが、『急がば回れ、急いては事を仕損じる』です。