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どこまでシェアする?2世帯住宅

どこまでシェアする?2世帯住宅

こんにちは、クラミル代表の朝倉です。

本日の投稿内容は「2世帯住宅」について。戦前・戦後しばらくは、親子2世代・親子孫の3世代で1つの住宅で生活するという「大家族」世帯って多かったです。

しかし高度成長期に入り国の政策は、一家族単世帯の「核家族」へと転換します。単世帯が増えれば住宅の供給戸数が単純に増えるからです。

それから半世紀を経て現在、全体に比べてまだまだ少ないですが、2世帯住宅が増えてきてる感じがします(国交省の統計でも明確に区別してないのでデータでは表れません)。

 事前に入念な共有部分の確認が必要です。 

2世帯住宅のメリットは大きいです。土地の購入・取得は親世帯に、建物は親子で半分ずつとか、節税メリットもあったり、なんといっても大きいのが、共働きの若夫婦にとっては子育ての軽減ではないでしょうか。

会社からの帰宅が遅くなり、保育園へのお迎えを親にお願いしたり、たまの休みには親夫婦に子供を預けて、若夫婦だけのお出かけなんかもありですね。親夫婦にとっても孫たちとの触れ合いが増え、毎日が充実したものになるなんてことも良いものですよね。

 どこまで共有するのか、できるのか要確認 

でも他人同士が1つ屋根の下で生活するということは、実はそんな単純なものではないようです。我慢できること、できないことを事前に確認しないと、後から後悔することに繋がることは必至です。

「親しき中にも礼儀あり」というように、家族間のルーティーンや性格などを事前に把握・共有してから計画に臨みましょう。

 2世帯住宅は3つのタイプがあります 

2世帯住宅は大きく分けて3タイプ。2世帯住宅の重要な部分は、水廻りや玄関・階段・廊下といった共有部分をどこまでシェアするかです。

親世帯・子世帯それぞれ別々に暮らしていたのですから、親子と言えど習慣が違っています。互いの習慣・価値観を共有することが大切ですね。

それぞれのタイプ別に説明します。

 事例①:同居型 

この事例で見るとわかりやすいと思います。家族4人の子世帯と親(単身:祖母)が同居するケースです。このケースで重要なのが、祖母のプライバシーの確保です。1日中 常に家族全員と生活するのに疲れることがあるかもしれません。

可能であれば、祖母の個室は単なる個室ではなく、ソファセットの設置ができる程度の広めの個室の確保や、ミニキッチンやシャワーなどの設備などあれば一人の時間を過ごせるので、こういった配慮をしてあげるのも大事かもしれません。

また、家全体の中での祖母の部屋の配置は、介護などを考慮した玄関近くなど将来的な備えを考慮しておきましょう。

 事例②:共有型 

このケースは、3人家族の子世帯に、まだまだ元気で仕事をしているアクティブシニア世代の親世帯と同居するケースです。リビングもそれぞれの世帯を持つことが一般的に多いですね。水廻りなどを共有しつつ、建築コストに大きく影響する床面積をできるだけ抑えることも大事です。

ここでは、親子それぞれのLDKを2つ設置していますが、家族によっては、1つの大きな共有LDKにして、親子世帯のそれぞれの夫婦寝室にゆっくりくつろげるソファセットやワークスペースを併設した「セカンドリビング」にするのも良いですね。

いずれにせよ、後から変更の効かない部分になるので、しっかりとした協議が必要です。嫌なものはイヤと言えること大事です。

 事例③:分離型 

分離型は、2つの住宅を1つにくっつけた「長屋(ながや)」のような住まい方です。長屋形式なので玄関・廊下・階段・水回りなどのものは当然別々に設置です。

メリットは完全に分離しているので、それぞれが干渉せず、思い思いに暮らせることができます。互いの時間や目的が合えば、食事をしたり、子供の育児の手助けもできたりします。まさに「良いとこ取り」の住まい方です。

デメリットとしては、当然、共有スペースは完全に分離しているので、床面積は大きくなり、水廻りも単世帯の住宅と比べて2倍の設置台数となるので、建築コストが大きくなることです。

また、こういった完全分離型の予期せぬ副産物は、将来的に親世帯が亡くなったり、施設への転居などになった場合、賃貸住宅として転用できることです。こういったことを念頭に計画をするなら、電気・ガス・水道などのインフラの完全分離も考えておいた方が良いですね。

 間取りだけじゃない、どこまで共有する? 

2世帯住宅を家族全員で協議する項目は「間取り」だけではありません。まずは、電気・ガス・上下水道・インターネット回線の敷設の名義・支払いを別々で行うのか、共有するのかといったランニングコストの問題も解決しておきましょう。

同じ電気でも太陽光発電を搭載していれば、誰の口座に売電分の料金が振り込まれるのかなど。その料金負担によって電力メーターの設置個数や配線・配管の経路なども異なってきます。

また、住宅や土地の権利関係も話し合いが必要ですね。とにかく、2世帯住宅は住人の密な協議が欠かせない住居形態なんですね。後から悔いがないよう、仲良くしっかりとした協議を重ねて参りましょう。

最後に、最も重要なポイントは「親しき中にも礼儀あり」です。それでは、また。