
こんにちは、クラミル代表の朝倉です。こんなスイッチ見たことありますか? これ、「24時間換気」が設置された住宅にあるスイッチです。このスイッチを切ると「法令違反」となるくらいの重大スイッチなんですね。とても重要な「24時間換気スイッチ」ですが、これなんの意味があると思いますか?
2003年7月に建築基準法が改正され、住宅のすべての居室で24時間換気が義務化されました。この当時のことを思い出すと、建物が完成して引渡し直前のピカピカの新築の室内に入ってしばらくすると、目がチカチカとして、涙とくしゃみが止まらず気分が悪くなった記憶があります。
◾️シックハウス症候群とは

当時はそれは新築だから当たり前という感覚でしたが、新築に住まう人にとっては、そうは言ってられません。ひどい人の場合、めまい・吐き気・皮膚の痒みなどの健康被害が出るという社会問題にまで発展しました。
日本では、死者までは出ていませんが、お隣りの中国では、このシックハウス症候群により、年間220万人の5歳児未満の死亡者が出るという報告まであるんです。非常に恐ろしいですね。
◾️原因は住宅建材に含まれる有害物質


住宅建材のどこに有害物質が含まれているのかというと、主に壁や床の下地材などに使用される合板や内装クロスの「接着剤」に使われる「ホルムアルデヒド」や木造住宅のシロアリ駆除剤として含まれる「クロルピリホス」です。この悪者をいかに抑えるかというのが重要です。
◾️シックハウス対策は【出と入り】を制すこと

「出と入りを制す」として重要なのが、まずは「入り」。これは建材に含まれる有害物質をランク付けして総量を制限することです。上図のようにホルムアルデヒド等級の最高ランクであるF☆☆☆☆(フォースター)を取得した建材だと、有害物質の量が抑えられているので無制限に使用できます。
しかし、F☆☆☆(スリースター)やF☆☆(ツースター)だと使用面積に制限が出ます。ランクを取得できないお建材は基本的に使用してはならないというルールができました。

次に「出」ですが、これは計画的な換気を行いましょうという規則です。ここで重要なのは、窓からの換気は一切考慮しないということです。給気と排気を決めて、室内の循環のためのドア下に隙間を設けたアンダーカットと呼ばれるものを作って家中を循環させて「計画換気」を行うというものです。
◾️換気回数は0.5回:2時間に一回必要です。

ようやく結論ですが(前置きが長い)、建築基準法では0.5回/時間以上と定められています。もう少しわかりやすく表現するなら、2時間に一回、居室の室内空気を入れ替えましょうというものです。
この考え方を基準として、第1種換気・第2種換気・第3種換気という方式などがあるんですが、今回は触れません。
以上、24時間換気の義務化についてのお話でしたが、冒頭の「24時間換気スイッチ」の切ってはダメな理由についてはもうわかりましたよね。それではまた。
